三丁目のBCL・・・その後「とりあえずの最終章」

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さて、「BCL1000日戦争」がその後どうなったのかと申しますと・・

1975年4月にNationalがクーガ115を大ヒットさせたのを、
天下のSonyがただ黙って見ている筈がありません。


スカイセンサー5900 (写真手前)

同、1975年10月の事、クーガ115の刺客として登場したのが、
これも又、後に名機と謳われるSonyスカイセンサー5900でありました。

価格も27,800円と、ライバル「クーガ115」を非常に意識した設定で、
Sony特有の縦長デザインを踏襲するものの、
当事のラジオとしては異質な
「カーボングレー」の色調を取り入れた、斬新なモデルでありましたアー!
「アーベンベン!!」  (講談師のツモリ・・) 知らんか・・。

昭和87年3月13日(本館にて掲載)

んじゃ、講談師はヤメテ好男子デ・・・。

斬新さはデザインばかりでなく、10khz直読機能又、
スプレッドダイヤルを搭載し、何と一般向けBCL受信機
でありながら待ち受け受信まで可能としてしまうのです。

それまでの同クラスのラジオでは、周波数パネルの表示はズレが大きく大雑把で、たとえ受信したい放送局の周波数がわかっていても聴こえてくる電波を手探りで選局しなければならず実用上不便だった。本機の選局精度は聴取目標の放送局に番組開始時間前から送信周波数に合わせて待つことができ、「待ちうけ受信」と呼ばれた。聴取している放送が実際に目標とした放送局か否かは、通常番組冒頭に流されるジングルによって判別が付く。そのため放送開始時刻の先頭から聴取できる「待ちうけ受信」は放送局・番組判別に大きな効果があった。この周波数直読機能を搭載したスカイセンサー5900が発売後、パナソニックがクーガ2200、東芝がトライエックス2000といった周波数直読型モデルを発売してソニーを追随した。
byウィキペ

一般向けBCL受信機の枠を越えたエポックメーキングな
名機として、現在でもマニアの間で、人気がひときわ高い
機種でもあります。

人気・実力ともスカイセンサー5900に奪われた格好になった
Nationalは、1年を待たずに新製品を世に送り出します。


クーガ2200

1976年6月発売、¥34,800「Nationalクーガ2200」です。

このモデルは、Nationalの威信を掛けた、いわゆる
「最終兵器」で、スカイセンサー5900の持つ「直読ダイアル」
「待ち受け受信」機能を搭載し、且つ、あの5900のイメージ
カラーであるカーボングレー色までそっくり身に纏って登場しました。

当事のメーカーさんは、寛大だったのデスネ・・。
現代なら・・?? コワ!!

ただ、このモデル・・単体での販売だけでなく、
後の「コンポ」というカテゴリを世に広める事になる戦略は
斬新であり、実に見事デシタ!


「シャックを創れ」 シャック=無線室の事

当事のカタログにあるように、
① 3m垂直アンテナ     RD-9160 ¥4,980
② アンテナカップラー    RD-9810 ¥6,800
③ BCL専用ヘッドホン    RD-9205 ¥3,900
④ VHF-TVコンバータ   RD-9580 ¥6,500
⑤ カセットテープレコーダ  RQ-308  ¥20,600
⑥ 24時間タイマー付き時計 TE-61  ¥8,900
⑦ スポット照明        LS-423  ¥4,580
⑧ システムラック       RD-9860 ¥9,000
という付属品のラインナップを同時発表します・・。

付属品の総額・・¥65,260、本体と併せて¥100,060・・
いかにも、計算された価格・・・勿論、単品購入も可デシタ。
そして、当事のNationalの「強気と本気」が伺えます・・。

実はこのスカイセンサー5900と、クーガ2200
という「名機」はアナログBCLラジオの最終機であり、
後にSonyが世に出す、デジタルチューニング機能
を搭載したモデルの出現によって「終戦」を迎えます。

皮肉な事に、デジタルカウンターを合わせれば簡単に
短波放送が受信できる最新型に、多くのBCLファンは
靡こうとしませんでした。

又、オイルショックの影響や高性能ラジカセの出現により、
BCLブームは急速に冷めて行くのでありました・・・。

ビタースゥイーツサンバで始まるあの「オールナイトニッポン」
も、いつしかラジカセで聴かれる様になって行き・・・
デジタル化したBCLは、より大型化し、ブームの前の一部の
アマチュア無線愛好家のもとへと帰って行きます。

これが、1973年~1976年の「BCL1000日戦争」の全容デス。


さて、そんな「BCL1000日戦争」の生き証人達を手に入れましたヨ。
勿論、格安のジャンク扱いを「磨き倒した」のですが・・。

ラインナップは、Sony王国に果敢に挑んだ当事のNationalの勇者達。


私の「シャック」

1975年・・Nationalクーガ115    (写真右)    
1976年・・Nationalクーガ2200   (写真中央)
1977年・・Nationalプロシード2800  (写真左)

クーガ115は、時のベストセラー機。

クーガ2200は、Sony王国に「アナログBCL紛争」を諦めさせた
クーガシリーズ最終機。スカイセンサー5900と共にこの時代の
傑作。「名機中の名機。」
クーガ2200DSC00669
クーガ2200DSC00669 posted by (C)vf1000rr

プロシード2800は、後にSonyが発表した「デジタルBCL」に対抗
するために開発された名機。「BCLブームの終焉」時代のものです。
プロシード2800DSC00665
プロシード2800DSC00665 posted by (C)vf1000rr

たった3年の間に、これ程までに進化させたのも驚きですが、
当事は、最新機種が発売されても先発品も同時に生産・販売
されていました。


少年達は、各社の総合カタログで自分の「身分に合った」
機種を選択できたのです・・・・。


かくして、私の中の「にわかBCL再ブーム」は、
一応の落ち着きをみせます。



今後、DNAに組み込まれた「男の収集本能」がまた疼き始めるマデは・・。

おしまい。


VF君が帰ったら、またブログ更新します。
それでは、その日まで・・また。

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